東海道ライン 全線・全駅・全配線 第7巻 大阪エリアー神戸駅 (図説 日本の鉄道)川島 令三
講談社 刊
発売日 2009-03-18
マニアにとっては、奇跡とも言える本ではないか? 2009-04-13
マニアとまで言えない自分としても、車窓に見える線路の配線図の一覧本を切望していた。
調査の困難さから、およそ実現不可能と思っていたが、どういう手法か分からないが、これを現実のものにしたという熱意には頭が下がる。これが、そんなに高くない値段で販売されているのも奇跡と言えるだろう。
自分の場合、大阪近辺に興味があるので、西から買い始めた。
思えば、「鉄道ファン2008年4月号」、「鉄道ジャーナル2008年1月号」のレビューでも配線図の話を書いたし、手元にある「鉄道ファン2007年12月号」の特集:東海道本線1も、ラフながら扱われている東京?名古屋間の配線図(「線路配線略図」という名前になっている)関連の記事をよく見るし、古くは「鉄道ファン2003年2月号」の「特集:短絡線ミステリー6」も興味を持って読んだ。
鉄道模型のお座敷レイアウト(我が家のレイアウトは意味なく分岐(要はポイント)が多く、ポイントの「お化け」化している)を組むに当たって、実際の鉄道の配線は常に気にしている(再現は無理だが)ので、この手の記事には吸い付けられる。
自分では意識していなかったが、実は、結構な「配線図」愛好家であったのかもしれない。
配線図関係では、これまででは、上記の「鉄道ファン」なりで時々特集される程度であったといってよいと思うが、今回のシリーズは、雑誌の単なる一特集というレベルを超えた人跡未踏とも言えるレベルの特集と言っていいであろう。
私鉄まで押さえているのが凄みを倍加させている。
本シリーズは、現在、集めている「日本鉄道旅行地図帳」とともに、全て揃えることになろう。
内容であるが、配線以外にも盛りだくさんである。
例えば、「新大阪駅の謎」特集は、「全国未完成鉄道路線」(これも相当おもしろい本)を下敷きにしているが、具体的な写真付きで説明されている点が新しい。
このような充実した内容が東海道線全線で揃うと考えただけで、武者震いする。保存用に1冊と考えて2冊ずつ買ってしまいそうである。
「お!」と思うような発見があったり、
「へえ」と思うような一文があったり、
著者の川島 令三の力量が、そこここに現れています。
東海道ライン 全線・全駅・全配線 第7巻 大阪エリアー神戸駅 (図説 日本の鉄道) はそんな部分もあったかと思うと、全体的に一本の筋もしっかり通っています。
そういう意味では、東海道ライン 全線・全駅・全配線 第7巻 大阪エリアー神戸駅 (図説 日本の鉄道) はとてもバランスの取れた本なのじゃないかと思います。
だから、いい意味で失敗が無い本だと思ったりもします。こいつはオススメですよ。
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